小林 宏(こばやし ひろし)
昭和37年 兵庫県生まれ
平成5年 清掃専門サービス業 クリーンワークス開業。
平成22年9月 歯科専門クレンリネスノウハウブログ
「院内クリーン戦略」開始
同時に業務を歯科に特化する。
平成24年7月 初の『院内クレンリネス講座』を熊本市で決行。
平成25年7月 講演活動を開始。
平成26年5月 歯科医院を会場にしたオープンの講習会
『クレンリネススペシャリスト講習会』を京都府で初開催。以後6回実施。
平成27年1月~12月 デンタルダイヤモンド誌に「歯科医院クリーン大作戦」1年間連載。
平成28年1月~12月 DHstyle誌に「ときめきの院内クリーン術Q&A」1年間連載。
平成28年8月 全国の歯科スタッフ、クレンリネスリーダーが集まって自院のクレンリネスを発表、課題
をディスカッションする『クレンリネスミーティング』を博多で開催。
平成28年1月 デンタルダイヤモンド社より『きれいが歯科を変える!デンタルクレンリネスプロジェ
クト』を上梓
平成28年7月 デンタルダイヤモンド誌 誌上対談 「Dd“クリニック設計”セミナー理想の歯科医院を
デザインしよう」に参加。
平成29年1月 内科クリニックを始めとした医科でのクレンリネス、〝メディカルクレンリネスプロジェ
クト〟の取り組みを開始。
平成29年 8月 『クレンリネスミーティング2017』を大阪市で開催。
平成29年10月 医院設計にクレンリネスの考え方を採り入れる
『クレンリネス医院設計プロジェクト』開始。
平成30年9月 『クレンリネスミーティング2018』を東京都の歯科衛生士学校で開催。
平成31年9月 『クレンリネスミーティング2019』を東京都の歯科衛生士学校で開催。
平成31年4月 株式会社デンタルクレンリネス研究所として法人化。
令和元年2月 『クレンリネスミーティング2019熊本編』を熊本市の歯科衛生士学校で開催。
令和2年12月 『院内クレンリネス講座』実施200回に。
【講演実績】
2013.10 福岡デンタル販売株式会社様 40周年記念フェアー Re:Birth
2014.9 大阪清歯塾様スタッフセミナー (大阪市)
2015.3 国際歯周内科学研究会様スタッフセミナー(東京都品川)
2015.3 国際歯周内科学研究会様スタッフセミナー(大阪梅田)
2015.7 国際歯周内科学研究会様セミナー(東京両国)
2015.7 仙台市歯科医師会様講演
2015.12 長野県 上水内郡歯科医師会様(仙台市)
2017.3 ADI.G DENTAL EXHIBITHION 2017 IN KANAZAWA(石川県)
2017.11 倉敷歯科医師会様(岡山県倉敷市)
2017.7. MKOデンタル研究会(大阪)
2019.3. 大宮歯科医師会様(埼玉県さいたま市)
2018.6 日本臨床矯正歯科医会様(東京都)
2018.6.9 千葉スタディグループ様(千葉市)
2020.1 デンタルタイアップ様 歯科医院の5Sセミナー(広島市)
2021.2 第19回 千葉県歯科医学大会にて講演(千葉県千葉市)
【資格】
公益社団法人全国ビルメンテナンス協会 ビルクリーニング技能士
銀座コーチングスクール GCS認定コーチ
20代後半に「清掃の仕事をしたい!」と思い、神奈川県厚木市で従事していた出版関係の仕事を辞め、地元に戻って清掃専門会社に就職。
2年間で基本的な技術を習得した後、顧客ゼロの状態で独立。クリーンワークスを開業しました。
夜間のアルバイトで生計を立てながら日中は日々飛び込み営業を繰り返して軌道に乗せるために行動しました。営業方法、マーケティングなどの知識を学びながらから、飲食、オフィス、商業施設、学校など業種を問わず「最高の結果」を求めて業務を行い、扱ったことのない汚れや素材にチャレンジし、これまで、清掃の仕事一筋でやってまいりました。
2003年の開業から様々な業種に携わらせて頂き、店舗やオフィスをきれいにした時のオーナー様や社長様、またスタッフの皆さんからの喜びの声をお聞きする時に仕事のやりがいを最も感じ、その言葉を聞きたい一心で作業クオリティーを向上させる事のみに没頭して来ました。
ある時、〝清掃業者〟として関わらせて頂いていた姫路市の加納歯科クリニック様へ作業後のご挨拶に伺った時の事。
副院長先生から
ここの汚れはどうしたら落とせますか。
スピットンの汚れの除去方法をご質問頂きました。
その時はまだスピットンと言う名前も知らない、普通の清掃業者です。
陶器への薬液の汚れについては経験がありませんので、汚れの原因になる薬液をお聞きし、その成分を調べ・・・そして清掃方法を検討し尽くし、それをお伝えして実践して頂くと、悩んでおられた汚れが落ちました。
その事に大変喜んで下さり、その後歯科環境での汚れに対するご質問をいくつか頂き解決して行き、それがこれまでに経験してきた事とはまた違う、新たな充実感だと感じていました。
その頃はちょうど「清掃業者が清掃作業のクオリティーが高いのは最低限の条件。私達の職種には、それ以外にももっと価値があるはず。」と思い、それを模索していた時期でした。
「皆さんが希望する時に希望する結果を自分の手でできるように技術を伝えて行く事も、清掃を本業とする者のこれまで見えていなかった価値ではないか。」
そう思い、それをどう言う方法で実現して行くか考えていた時・・・
その頃ホームページの制作をお願いしていたプロの方からこう言われました
「本気で歯科に特化してやって行くならこれからはブログを書いた方がいい。」
そして2010年8月にアメブロ「クリニックキレイ大作戦」を開始。
喜んで頂ける清掃ノウハウをどんどん書いて行ったところ、全国の歯科の院長先生やスタッフさんから次々に読者登録を頂くようになりました。
2012年8月、アメブロでお互いの読者登録をしていました熊本市のUデンタルオフィスの院長先生から、居抜きご開業前の清掃に関するご質問を頂き、その流れで実際に伺って16年間使用されたユニットの清掃やフロアー、ガラスの清掃を行う事になりました。
そして、内覧会前日、清掃が完了した時に院長先生から
「せっかくきれいになったのだから、院内をきれいに維持する方法をスタッフに教えて欲しい。」
とのご依頼を受け、30分程度、清掃の基本をお話ししました。
これが記念すべき、初の『院内クレンリネス講座』です。
詳しい経緯にご興味のある方は
こちらから→ameblo「『院内クレンリネス講座』のはじまり Uデンタルオフィス様発表」
※発表されているのは「全国初のクレンリネスリーダー」となったスタッフさん。私もそのスタッフさんも初めての事ばかりに一緒に取り組んで行った経緯があり、院長先生を含め、同士のような意識でした。その意識が発表には表れていますので外部の人には多少理解しにくい表現があるかも知れませんがご理解頂ければと思います・
その後、医院に伺ってのクレンリネス講座を業務化すると次々にご依頼を頂くようになり、歯科の皆さんの〝清掃〟に関するご意欲の高さを改めて感じました。
様々な業種がある中で歯科の環境は
〝汚れの原因になる物が多い〟
〝十分に日々の清掃を行う時間が取れない〟
と言う現状を知り、それでも現場で頑張っておられるスタッフの皆さんや先生は医院をきれいにしたいと願われ、その方法を知りたいと願っておられるから、と言う事ができます。
〝汚れの原因になる物が多い〟〝忙しい〟と言う環境の歯科医院で〝院内がいつもキレイ〟を実現するには汚れてからそれを除去する〝清掃〟ではなく、汚れの原因の時点で手を打つ〝クレンリネス〟が必要だと思い、歯科に特化したクレンリネスを一から作り上げて行く事にしました。
と言うのも私は以前に、食品製造業の衛生管理手法であるHACCPを本格的に学んでいました。
HACCP(ハサップ)とは、Hazard Analysis Critical Control Pointの頭文字を並べたものです。
一言で、かなり簡素化していうと、
リスク(食中毒の)を特定して管理しよう
という事です。
この考え方に大変有効なものを感じて勉強していました。
勉強するだけではなく、食品工場がそこまで徹底的に厳重にリスクコントロールをしているのに、それを販売する末端の小売店がそれを意識していない。
と言う危機感から、地域の保健所にアポを取って、「どうすればいいか一緒に考えませんか!」と言ってみたり(笑)
小売店には、FDA(アメリカ食品医薬品局 Food and Drug Administration)が定めた(リテールハサップ=Retail (& Food Service) という、HACCPの小売店版があり、日本でもそれを進めて行きたい方向性だったのですが、保健所もお手上げする日本の食品小売り業界の現状だったのです。
保健所があきらめるような状況で自分にできる事があるかと考えた時に、一個人事業者ではすべてに無理があると考え、その世界から離れたという経緯です。
次は歯科の世界で何かしよう、と考えたのではなく、その後は長く暗中模索の状態でした。
そこに加納歯科クリニック様できっかけの一言を頂き、一気にやりがいのある方向へ進んで行った、と言う流れです。
ここの汚れはどうしたら落とせますか。
この一言で私のその後が決まった、という事になります。
その後、歯科医院様で日常の環境整備をお伝えしていく事を業務化すると次々に講座のご依頼を頂くようになり、歯科の皆さんの〝清掃〟に関するご意欲の高さを改めて感じました。
ちなみに、HACCPの
リスク(食中毒の)を特定して管理しよう
これは歯科では
リスクを(汚れの)特定して先回りしてやっつけよう!
と言っています。
食品工場の品管部門の男性と同じキーワードでは響きませんからね^^。
これまでスタンスとして、
「決まった型に合わせて頂く事はしません。一緒に考えて作って行きましょう。」
と言う事で進めて来ました。
もちろん、
「汚れの性質はこうです。ですからこういう手順でこういう作業で汚れを除去しましょう。」
と言う基本はご説明と実践をします。
朝、何をするのが適切か
診療中にできる事は?
昼休み前にひと手間した方がいい事は何?
リーダーが存在する事がいいか、リーダーなしで全員で行う方がいいか。
そのような事は医院ごとに事情が違い、決まった型を当てはめる事はかえって効率を下げる事にもなりかねませんし、診療業務に影響が出る事もあります。
何より、クレンリネスが新たな〝勉強〟になったり〝仕事〟になる事を絶対に避けたい。
クレンリネスは、業務の〝大変〟を減らすために取り組む事。
それは絶対です。
昼休み前にした方がいい事でも、そのタイミングでできない事情なら、代わりにこんな対処をすればいい。
それを考えて提案するのは最終的には私の仕事です。
しかし、そこを一緒に考える事で今後起こり得る様々な状況に対してクレンリネスの考え方で工夫し、知恵を出して行けると思います。
デンタルクレンリネスプロジェクトの開始当初、私は院内に数々ある汚れの原因については最低限の知識しかありませんでした。
基本的な講座をした後にスタッフさんや院長先生と院内美化を進めて行く中で主に歯科材料について教えて頂きながら除去方法を作って行きました。
「この材料の成分は?」
「それはどのような使い方をするのですか?」
「これまでどんな方法で対処して来ましたか?」
わからない事があれば、次々に伺う医院様でスタッフさんや先生に同じ質問をしてきました。
清掃知識は私から。
歯科特有の汚れの知識や汚れるタイミングなどは皆さんから。
それを合わせて解決して行く事が必要で、また楽しい時間でもありました。
また、
「クレンリネスには〝こうでなくてはいけない〟はない。」
ともお話ししています。
こうあるべき、こうでないといけない
そう言った瞬間に、それは決まった型に合わせて頂く事になってしまい、
最も大切にしている、
「考える」
機会を奪う事になるからです。
歯科の方々と清掃を本業とする者が協力して歯科の環境をきれいにしていく。
その意味から、デンタルクレンリネスプロジェクト(DCP)の〝プロジェクト〟を付けました。
その後、様々な医院や先生との出会いがあ り、クレンリネス講座や講演活動、書籍の出版などへと活動の場が広がって行きました。
2016年からは、デンタルクレンリネスプロジェクトの開始当初の目標であった、一つの場所に全国の歯科スタッフさんが集まりディスカッションする、いわば「クレンリネスの全国集会」を1年に1回、開催しています。
2019年は東京、熊本と、2か所で開催させて頂く事ができました。
クレンリネスミーティングの中で、「ユニット30秒クレンリネス」と言う、意義のある取り組みも生まれました。
私が主となって行うものではなく、クレンリネスに取り組む主に歯科衛生士さんの有志で作ったチームで、私が大きな方向性(方針)を伝え、ディスカッションを実行し続け、ブラッシュアップし続けています。
現場の皆さんがやりがいを持って主体的に行動される取り組みが生まれた事は、デンタルクレンリネスプロジェクトの本望だと感じ、指名に応えて下さった方々には感謝するばかりです。
クレンリネスミーティングとユニット30秒クレンリネスは、その時代や状況に合わせて形を変えながら、ライフワークとして継続して行きます。
この言葉は現在ではDCP(Dental Cleanliness Project)のスローガンになっています。
これは、私が歯科の皆さんに興味を持って頂こうとして作ったもの、ではありません。
ある時、お話しの中で自然と出てきた言葉です。
この言葉が〝スローガン〟になった経緯は・・・
2015年のある日、京都府舞鶴市の竹屋町森歯科クリニックの森先生からこう言う言葉を頂きました。
注)当時の医院名 2021年現在は医療法人光歯会 森歯科クリニックとされています。
「院内講座は大切だけど、クレンリネスをもっと大きく歯科の世界に広めてほしい。出版社を紹介するから今度東京に行く時に会って下さい。」
森先生のこの一言がなければ、書籍の発刊までは至らなかったかも知れませんし、全国にデンタルクレンリネスが広まるスピードは何十分の一だったと思います。
その直後、デンタルダイヤモンド社で社長様と編集長様とのお話しの中で、
「歯科の世界でこれから必要になる概念です。歯科出版社で私共が先陣を切ってこれに取組みましょう。」
とのお言葉を頂きました。
そして
「歯科医院が世の中で・・・」は、
デンタルダイヤモンド社様から連載のお話しを頂き、編集部長様との面談の中で話した言葉です。
決め台詞でもなんでもなく、話の中の一言でした。
それを、連載第1号の見出しにして下さり、そこで私自身も改めてこの言葉を意識するようになった、と言う経緯です。
今後も「歯科医院を世界で一番きれいな場所にする」ことで、歯科に関わる全ての人の悩みを解決し、皆さんがハッピーになれるよう努力してまいります。
現場の皆さんが何を望んでおられるか、何に困っていられるかをいつも話し合い、それが実現するために必要な事を提供し続けます。
どうぞよろしくお願いします。
2023.5.15
クレンリネスミーティングin千葉
専用ページを公開しました。
2023.3.25
オフィシャルSNSをトップページの『Output』コーナーにまとめました。
アメブロ、Instagram、Facebook、ブログへのアクセスをわかりやすく。
2021/12/25
フロアーメンテナンスのページに「ツヤなし仕上げも可能です。」の項目を追加しました。
2021/6/16
当ホームページの全ページにSSLを導入しました。