デンタルクリニック清潔化職人 小林宏

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好きな事、得意な事を天職に。

私小林宏が初めて「清掃は楽しい」と気づいたのは、18のときでした。清掃スタッフとして入ったファーストフード店で仕事をしていて、「楽しい」「やりがいがある」と感じたのです。厨房の清掃から、フロアー洗浄、ホールの清掃……夢中でこなし、市内の他の店舗でも評判になり、応援要請がたびたび来た事を覚えています。

それからいろいろな仕事を経験しました。
20代後半のある日、通りを歩いていたら、向こうから1台のワンボックスカーが走ってきて、目の前で停りました。中から、3名のつなぎを着た若者が降りてきて、清掃ツールを降ろすと、それを抱えて店の中に消えていきました。

ファーストフード店でのやりがいと楽しさを思い出し、「やはりこれしかない!」と思いました。
「 好きで、楽しい」と思ったことを仕事にしている人がいる。自分もそうすべきだとその瞬間感じたのです。

計画性ゼロ。独学で開業した私の「原点」。

そして、清掃業の会社に入社し、2年間でひと通りの基礎を体験しました。そこでは、しんどいことも、きついこともちろんありました。しかし、それでもなお、今まで関わった仕事のなかで一番やりがいがあり、他の人よりもうまくできると再確認しました。

この仕事を最高の仕事に高めていきたいし、高めていける。

開業したのは1993年でした。
最低限の道具を購入し、 自家用車のトランクに入れて作業現場に詰める日々。
すべてが手作りで、独学でした。全くゼロからの開業です。

販促方法など何も知らず、ロゴをつくったり、チラシや名刺をつくったり、全て手作りでした。
最初のうちは、夜間は運送会社の仕分けのアルバイトもしていました。

夜間のアルバイトをしながら、昼間は飛び込み営業。
無計画で、コネも何もありませんでした。
もちろん、いまのようにインターネットもありませんでした。

あるとき、今の私につながる原点とも言える仕事と出会いました。
それが、ブログに書いたこの記事です。

19年前のこのできごとによって、私は一層「ご依頼いただいた方の期待を上回る仕事をしよう」と考えるようになりました。

人は「自分を認めてくれる人がいる』ということほど勇気づけられる事はありません。この時のうれしかった思いは、何年経っても忘れません。どんなに身体が疲れた日でも、この時の思いがいつも私を支えてくれるのです。

好きで、させてもらっている仕事。

私は、本田宗一郎さんが好きで、憧れています。

本田氏の著書の中でこういう意味合いのことが書かれています。

「私は機械いじりが好きで、車が好きで好きで仕方ない。
好きな事をやってめしを食わせてもらっている。

当たり前の事の様に思うが、そうではない。

世の中には、私と同じように車が好きで、
それを職業にしたいと思いながら
家庭の事情や地理的な事情、その他いろんな事情で、
この仕事ができない人もたくさんいる。

そんな中、この仕事をさせてもらっている私は、
絶対に負ける訳にはいかないんだ。

中途半端なことをしたら、やりたいのにできない人達に
合わせる顔がないじゃないか」

 私も、この仕事を好きでさせてもらっています。多くのお客様に支えてもらっています。「好きでやらせてもらっている以上、誰にも負けない仕事をしなければ、恥かしい。」 
事あるごとに、その事を思い出します。

好きで始めて、しかも人に喜んでもらえ、お役に立てる仕事です。

「医院がきれいになって、スタッフのモチベーションが上がりました」
「スタッフさんによく掃除してもらえるようになりました」
「患者さんから、いつもキレイねと言われるようになりました」
 そんな言葉を頂くと、他に望む事もありません。

「あなたが入るたびに、前よりきれいになっていく。」
「誰でもできる仕事と思っていたけど、
 あなたのように取り組んでいる人もいるんですね。」
 
仕事を依頼してくださったうえに、さらに感謝の言葉をいただけるのですから本当にありがたいことです。

仕上がりをほめていただくだけでなく、それによってスタッフさんのやる気が増したり、スタッフさんが患者さんからほめられたり……
「清掃」をきっかけに、思いがけない好循環が起こっていると院長先生やスタッフさんに教えていただいたときは本当に感激です。

困難を克服するのが、喜びです。

困難な状況であればあるほど楽しい。

「こんな汚れは無理だよね」と言われたら、
どうやって攻略しようかと、今までの知識を総動員します。
 ずっとそうしてきました。

「素材を傷めずに汚れを効率的に分解除去する。」
これが清掃の一番シンプルな答えです。 プロの仕事であるからには、 汚れの特性と種類を把握する必要があります。

未知の汚れに対処する時には専門家に聞いたり、本を読んだり、
あらゆる調査を行い、化学的にまたは物理的に解決するのかを決めます。
調査、実践、検証、再調査、再実践……の繰り返しです。

たとえ歯科業界という同じ業界でも、医院が違えば、状況も汚れのレベルも異なります。その都度方針を決めて対処していかなければなりません。

ただ、そこがまた興味深いところであり、腕の発揮しどころなのです。

清掃の仕事は、知識があり、それを実際に行う技術があれば、誰でも一定レベルのことはできます。しかしそれだけではいけない。

もし、困難な課題をクリアできれば、それは新たな独自の「智恵」になります。

「小林さん、これって無理ですか」
「他の業者さんでは無理だったんですが……」

そう尋ねられると、内心ワクワクします。
うれしいことです。新たな智慧を身に付けるチャンスをいただいているのですから。
そして、考え抜いて調べ抜いて、やってみてうまくいき、喜んでいただいたときは本当にうれしいのです。

克服すべき課題が目の前にあるとき、他では感じる事の出来ない充実感があります。

私の今の仕事は、「知識と技術」だけでなく、その都度お客様からの課題にどうやって応えようかと実際に試して克服してきた「体験」がもとになっています。
もちろん、頼ってくださるからこそ応えたいという「心」もあります。

「知識と技術」に「体験とハート」が加わり、お客様と一緒に積み上げた独自の「智慧」になっていくのだと思います。
これからも、「智慧」を重ねていきたいと願っています。

お一人でも共感してくださる方、課題をくださる方との出会いがあるなら、それが職人の励みです。

「デンタルクレンリネスプロジェクト」という最高の場を与えてくださった皆様に、この場を借りて心から感謝申し上げます。

このプロジェクトが、今まで育ててくださった皆さんとの情報交換の場にできればとも想定しています。

まだまだ、始まったばかりです。
これからも日々進化しつつ、少ししずつ形にして行きたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

クリニック清潔化職人 小林宏